「・・・・・・」
可愛い顔を不機嫌そうに歪めているのは林檎ちゃんです。
目の先は白雪さんと七つ子ちゃんです。
林檎ちゃんはイライラしていました。
どうしてこんなにイライラしているのか分かりませんでした。
(どうして!どうして!お母さんは私のことなんて、どうでもいいの?)
紀乃「りんごちゃんもいっしょにあそぼ?」
翠「あそぼ!あそぼ!」
そんなことも知らずに無邪気に笑う七つ子ちゃん。
翠「ねぇ~~。」
「うるさい!遊びたいなら他で遊べばいいでしょ?もう、私に構わないで!」
紀乃「・・・うぅ、り、んごちゃんが、おこたー。わあーーん」
「・・・いいよね。そうやって泣けば誰かが助けてくれるもんね。私なんか・・・」
林檎ちゃんは怒りながら涙を流しています。
「林檎!あなたなにやってるの!」
白雪さんが紀乃ちゃんを抱き締めて林檎ちゃんを悲しい目で見つめます。
林檎ちゃんは耐えきれずに、
「お母さんは私のことなんてどうでもいいんでしょ?」
「そんなこと・・・」
「お母さんなんて大嫌い!」
林檎ちゃんは怒鳴って自分の部屋に閉じこもりました。