お嬢様が好きになった人



私は涙がでてきた
そんなことを言ってくれる人は
誰もいなかった

思ってる人はいたかもしれない
でも、誰もそれを口にすることは
出来なかったんだろう
宮下財閥の前で



「拓也…
私も拓也が好き
でも私と付き合っても
いいことなんてないよ

お父様からなにされるかわからないし」


「そんなこと気にすんな
俺がきっとなんとかする
俺はずっと美羽のそばにいたいんだ」




拓也は私が泣きやむまで
ずっと抱きしめていてくれた
たまに頭をなでてくれたり
おでこにキスをくれたり
私はその時あたたかい気持ちになった