あたしは風森がサッカー選手になるって夢を叶えてくれたら素直に嬉しいけど、他の女の子のものになっちゃいそうでちょっとヤダな。

風森はずっとそばにいてほしい。
ワガママだよね・・・。


 「...なんか平崎にそう言われると元気でるな。さんきゅー♫」

風森は笑いながらあたしにそう言った。

なんか・・・照れちゃうよ。


◎ 想Side ◎

平崎・・・。

風森ならなれる。って言ったときの顔マジ可愛い。
あぁー、今すぐにでも抱きしめてぇ。


でもさ、さっきから永沢が見てるんだが・・・。
なんか怖いぞ。

てか、平崎と永沢って仲いいんじゃねぇのか?


しかも、俺って永沢と付き合ってるとかいう変な噂があるらしい。
永沢とかありえねぇし。

顔は可愛いけどタイプじゃねぇ。

ベタベタくっついてくるし。


俺は平崎みたいな子が好きだな。



◎ 真莉子Side ◎


----キーンコーン...


 「あ、授業はじまるな。んじゃ」


風森が自分の席へと戻って行く。

風森とあたしの席はかなり離れててあんまりしゃべることもないかな。
ちょっと寂しい。

今あたしの隣は白浜翔太っていう男子。
クラスでは人気者。
あたしとは正反対かな。


 「平崎ー」

 「ん?」

初めて白浜に話しかけられた。
何だろ。


 「....平崎ってさ彼氏とかいんの?」

え、ナゼ。
あたしに彼氏いるかどうかなんてあたしの見た目でわかるでしょっ!!