でもね、そんな風森のことが好きなの。
ずぅーっと前から好きだったの。

中学校のときから大好きだったの。


でも、風森って噂では好きな人がいてその子も風森のこと好きらしい・・。
風森と両想いって噂の女の子は永沢詩乃。
なんと、あたしの親友♪

...でも、本人には聞きづらくて聞けてないんだよねー・・・。

まあ、詩乃って相当可愛いし両想いでもおかしくないかっ。


---キーンコーンカーンコーン

あ、終わった。


  「平崎と風森は昼休み職員室に来なさい」

...うげっ・・。
めんどぉ~

  「規ー律・・・気をつけ・・・礼」


----ガラガラ

みんな席を立っていく。
あたしは一人ポカーンとしてます。

もぉ~!
ヤダよぉ~!


 「真ー莉子さんっ♪」

そんなことを考えてたら、詩乃が来ました。
ホント可愛い♡

色が白くて透き通るような肌にサラサラの髪の毛。
目もおっきくて唇もふっくらしてる。
声まで可愛いとか反則でしょっ


詩乃は細い腕をあたしの腕に絡めてきて女のあたしでも照れるよぉ。

 
 「真莉大丈夫?先生に呼び出されちゃって」

 「大丈夫だよ・・・。多分」


あぁ、周りの男子が詩乃の方を顔真っ赤にしながらめっちゃ見てるよぉ?
詩乃は全く気づいてないけどっ


さっきまでは大声だった詩乃が急にコソコソとあたしに話しだした。

 「ねぇ、風森のこと好き?」

え。
なんで・・?

あたし、詩乃に言った事ないんだけどなぁ・・・。

 「..んなわけないじゃんかぁ~」

 「そっかぁ~」


詩乃が一瞬だけ笑顔になったような・・・。
まぁ、そんなことないか。