「平崎!」

ん・・・
ねむ・・・

あたしはゆっくり顔を上げる。

そこには、すんごく怒った前川先生のお顔が・・・。

 「平崎!起きなさい!」

もー・・・うるさいんだから~・・・。
耳元でそんな大声出さないでよぉ~

・・・眠いし、二度寝しちゃおっ♪

じゃあ、おやすみぃ~・・・。


 「平崎ー!!!」

 「だからうるさいんじゃぁああああああああああ!!」


あ・・・
怒ってしまった・・・。

やばいぞ・・・。


 「誰にむかっていっとるんだ!?」

 「いや・・・あの・・・」


うわ、ピンチじゃんっ
誰かぁ~助けてぇ~っ


―――ガラッ


 「先生おはよっ♪」


こんな時に誰!?

あたしは顔をふせた。
目の前は真っ暗だけど、先生の声が聞こえた。


 「お、風森じゃないか」

え、風森?

風森って・・・・


あたしはドアのほうを見てみる。
そこには茶髪で背の高い男子が立ってました。


 「遅刻だぞ!風森!」

 「はーいっ♪わかってまーす」

相変わらずフザけてますなぁ。


あ、自己紹介遅れちゃったっ

あたしは平崎真莉子。
高1の普通の女子です。

あと、風森っていうのは風森想。
運動神経はいいんだけど、勉強全然できないんだよね・・。