──碧葉side

メニューを見ながら、

目の前に座った二人を見る。

水樹蒼空と名乗った男は机に肘を

つけながら片手にメニューを持って座っている。

机に肘をつくとは無作法な奴だ。

だが初対面の人間に言うのはまずいだろう。


それにしても、先程は胡散臭い言葉遣いをしていたな。

言い慣れてはいるが・・・・

そう、星夢華のように自然すぎだった。

ひょっとしたら、こいつも芸能関係というものなのだろうか?