そして… 口を塞がれてた女が… KY彼女の手を外し、 表情を変えず 「おい」 と一言、言った。 今度は、陽太の周りの空気が凍った。 「すみません。 3分以上遅刻して…あの…えっと…」 最後らへんは、どんどん声が小さくなっていった。 それを聞いて彼女は、 「そのことはいきなり場所を変更したこっちにも非があったから構わん」 「碧葉…なんか優しいな。」 とパァっと笑顔になった。 こいつってコロコロと表情を変える奴なんだな。