「この子たちは、さっき私が落とした物を拾ってくれて。」
「そうか、君たちいい子たちなんだな。」
と、俺達に視線を向け笑顔を見せたスタッフの人
「浅い基準だな」
先ほどの女の子が、
また爆弾とも思える言葉を発した。
扱いに困るな。こういうタイプ。
「すみません。この子褒められ慣れてなくて、つい天の邪鬼なこと言っちゃうんですよ!ほーんとにすみませーん!!」
このバッカプルの片割れ…空気は読めるらしい。
すごい勢いで走ってきて、爆弾発言をした女の口をガッと塞いだ。
「ここで、見たことあんまり言わないでくれたら嬉しいです。
本当は、これからミーティングで…ちょっと体調も良くなくて…」
と、ひと言…力なく微笑みながら言った夢華。
「わかった。
体調悪いなら、無理するなよ。」
と言ってさっきのスタッフの人は仕事に戻っていった。

