「人を待っているんだ。今から行く場所で待ち合わせ」

「へー、じゃあ俺達と同じだ。

俺の彼女が星夢華の大ファンで、

陽太の彼女を連行していったんだぜー」

同じように隣に並んだ修輔が蒼空の肩に腕を乗せながらのたまう。

それを聞いた蒼空は、顔を引きつらせながら、

「目的地に着けば、彼女が居るんだな?」

修輔ではなく俺に向かって言うあたり、

蒼空にもこのKYの扱い方がわかってきたらしい。

「そうだな。遅れるとおそろ・・・・怒られるから、行くか」

そう言いながら、


俺たちは人ゴミとは反対方向の目的地に向かって歩いて行った。