「そういえば──えっと・・・・」

「ソラだ。水樹蒼空」

言いよどんだ理由を察して彼──蒼空が名乗る。

「そっか。俺は陽太。で、こいつが修輔」

それに合わせてこちらも名乗り、

改めて先ほどの質問をする。

「蒼空はどうしてここに来たんだ?

イベントに来たようには見えないんだけど・・・・」

ここで行われたイベントは、

さっきも言ったように女性向けのイベントだから、

男の俺たちは完全に浮いている。