─陽太side

夏休み真っ最中の空からは、

ちっとは惜しめよと言いたくなるくらい

ギラギラとした日差しが照りつけ、


駅からの道を疾走する俺達の体力を

容赦なく奪っていく。


「やばい、遅れる・・・・急げよシュウ!」


腕時計で時間を確認して、

俺は焦った声を上げた。

今日は午後から彼女・・・・

碧葉とデートの約束をしている。