おろおろしつつ、陽太くんがお会計を済ませ
「せめて、お前の分は俺に払わせろよな。」
と蒼空が
「残りでお願いします」
と言い、お会計を済ませた。
そして、店外に出ると
ん?
「碧葉は…?」
「すいかを買ってくると言って、八百屋の方に…」
と涼しい目線を碧葉が居るであろう方に向けた。
なんか…雰囲気が。
「緊張解けたみたいだね。」
と笑顔で陽太くんに話しかけた。
その瞬間
ふわりっ
という効果音が似合うように、お姫様だっこをされ
ちゅっ
っと効果音が付くような事をされ、
耳元で、
「夢華は俺だけのだからな」
と陽太くんを威嚇しつつ
そう言った蒼空
「ちょっ…降ろして」
と言って
蒼空に降ろされる。

