碧葉の言葉に、星夢華――もとい、

夢華は嬉しそうに微笑んだ。

でも、碧葉はじっと考え込むように

手元のアイスを見つめている。


「どうかしたのか?」

蒼空が声をかけるけど反応しない。

腹痛か?

そっと顔を覗き込んでみると、

何やら複雑そうな表情を浮かべている。


――あー、もしかして・・・・


「・・・・碧葉って4人姉弟なんだけど、

ねーちゃんの名前が姫華さんで、

妹の名前が柚芽って言うんだ。

2人とも夢華と名前が似てるから、

ちょっと混乱したみたい」

そう言うと、碧葉はコクコクと頷いた。

そしてブツブツと夢華の名前を呟き始める。



・・・・・・・・・・・・召喚魔法?


「ン、覚えた」

そりゃ30回以上も唱えればねぇ・・・・