「お前、俺を置いて行くなよ」
「あー、ごめんごめん」
何か聞き覚えのある声、そう思って
声のする方向を見たら、
「「‥‥‥げ」」
「い、イケメン腹黒野郎!」
「うっせぇ。ほら、周りこっち見てんぞ」
な、な、なんでこいつがここに!?
茜と隼人君を見たら、満面の笑みで
こっちを見ている。
あの2人、ハメやがったな!
「ちょっと茜、どういうこと!」
「えー?あたし、何にも知らなーい♪」
どうみたって、計画してたでしょ。
そんな言葉を胸にしまって、状況を整理してみた。
えーと。まず、悠紀と別れて道端で泣いてたら
イケメン腹黒野郎に侮辱されて、
席替えして、一番後ろの席になったと思ったら
隣がイケメン腹黒野郎だし。
そして、今、隼人君の友達として
イケメン腹黒野郎の登場。
どんだけ縁があるのよ。
「おい、全部声に出てんぞ」
「イケメン腹黒野郎って」ブブッ
隼人君が失礼なくらい爆笑してる。
「それって、草平の事侮辱してんの?
それとも、褒めてんの?」
「侮辱してるに決まってる!」
「はぁ。隼人、もう相手にすんな」
「んなっ!?」
「はいはーい。痴話喧嘩はもうやめて。
それより、ゲーセン行こうよ!
なんか、お客さんも増えてきたしさ!」
痴話喧嘩じゃないんだけどな。
「そうだな!よし、行こうぜ!」
隼人君の一声で、私達はカフェを出て
近くのゲーセンに向かった。
