「うん、そうだよね!
フリーになったばっかりの
寂しい友莉はいつでも暇だよね!」
「‥‥、あのさ、あなたは
本当に私の親友なの?」
どうしてそうも、傷口に塩をぬるような
トゲのある発言を真顔でするのかな。
「だから、そんな可哀相な友莉を
元気づけようと思って、隼人の友達と、
あたし達で放課後遊ぶから!」
あー、不器用な茜なりの、励まし方なのかな。
そう思ったら、なんだかとても茜が
愛おしく思えて。
「もう、あーちゃん大好きっ!」
「あーちゃんとか、普段呼ばないじゃん。
とにかく、強制参加だからね?
いい?放課後すぐに教室から出ようと
しないでよ!あんた最近、帰るの早いから」
「はーい」
茜が親みたいな事言うから、
私は話なんか聞く気がなくなって、
適当な返事をした。
私が返事をしたあと、茜が意味ありげな笑みを
こぼした事には全く気付かずに。
