な、な、なんだこのイケメンは!
鼻筋が通ってて、その上、鼻が高い。
目はちょっと切れ長だけど、どこか憎めない感じがする。
それに、背もめちゃくちゃ高い。
軽く180センチは越えてると思う。
無造作にセットされた茶髪の髪の毛が
雰囲気にあっていて、思わず見とれてしまう。

全てが完璧すぎて、逆に気持ち悪いよ!

一人でそんな事を考えていると、

「‥‥‥、なに?
 そのあほ面で見られたら
 苛々するんだけど」

なんだこいつ!?
私、なんか悪い事した!?
泣きそうになってきたよ‥‥。

「‥‥あのさ「あ、もう行かなきゃ、
 こんな奴、相手にしてる暇ないわ」
ーーーーースタスタスタ
そんなむかつく言葉を残して去っていったイケメン腹黒野郎。
あいつ、私の言葉遮りやがった。

なんか泣いてた自分が恥ずかしい。
泣いててすいませんね!

いつの間にか涙は止まり、
むしろ、悠紀と別れて落ち込んでいた事を忘れ
私はいつもの私に戻っていた。


「はぁ、あーやだやだ!
 何でこんな目に遭うのよー。
 まぁ、いっか!忘れよう。
 ただいまー!!」

━━━━━ガチャン

これが、私と草平との出会いだった。