正式な通学路通って
悠紀と一緒に帰るの、久し振りだなぁ。
実は、正式な通学路の他に
もう一つ知る人ぞ知る近道があって、
去年はいつもそっちを通って帰ってたんだけど
なんか、猿が出たとか噂になったから、
もう近道は通らないようにしたんだよね。
久し振りだから、なんか緊張するな。
いつも喋ってくれる悠紀も
なぜだか今日は静かだし‥‥
何かあったのかな?
「悠紀、何かあった?」
「んー?いや何もないぜ!
友莉とクラス離れたのが
ショックすぎて」
きゅーっん//
やばい、今の萌えポイントだよ!
はぁ、好き過ぎて困る‥‥
「そうだねー、私もだよ。
去年は同じクラスだったから、
今年もなれるかなーって期待してたのに。
悠紀は何組だったっけ?」
「彼氏が何組になったかぐらい、
把握しとけよな!
俺は真っ先にお前の名前探したのに」
悠紀さん、そんなに可愛い顔しないでー(笑)
あぁ、今きっと女子の私より
可愛い顔してるんだろうな‥‥
これって、女子としてどうなんだろう。
「はぁ‥‥」
「え、ちょ、どした?
俺なんか悪い事言った?」
「いや、悠紀はそのままでいいんだよ。
私の女子力が低いだけだから」
うん、女磨き頑張ろうっと。
