あぁ・・・カッコイイ・・・!




隣のクラスの佐々木乃亜君に

ひそかな想いを寄せるあたし、

桜木由愛、高校一年生。



でも1つ問題が・・・



「由愛~!昨日乃亜と、駅前のアイス屋さん
に行ったの♪すごく美味しかったぁ~!」


親友の浅田咲希がいつものようにあたしに

ご報告。



そう、実は咲希って乃亜君と付き合ってるんだよね・・・。




だからあたしが乃亜君のこと好きって事は誰も知らないの。


はぁ・・・。  


____ボカッ


「いったぁー・・・」


頭を抱えながら顔を上げると

「何、ぼーっとしてんだよ?よだれ、垂れてんぞ。」

・・・とあたしをいつもバカにする高橋奏斗。

家が隣で子供の頃からの仲なの。

・・・って

「うそ!?」

あたしは口に手を当てた。

けど・・・

「よだれなんか垂れてないじゃんっ!」

奏斗を睨むあたし。

「ぷっ・・・ひでぇ顔!」

もお・・・いつもいつもそうやって・・・!

「はいはい、2人ともケンカしないの。」

そう言って間に入る咲希。

あたしたち3人はこんな感じでいつも一緒なんだ。

奏斗はムカツクけどね・・・!