美姫は初めての体験にドキドキしているようだった。


「どうして・・・?」


「ん?」


「何で私が泣いてるって分かったの?」


「あぁ、こんな時間にここ来るヤツなんていないから。何かあったの?」


私の腕時計は19時半を指していた。


「うん、ちょっと・・・」


美姫は言いづらそうに答えた。


「オレもよくここに来るんだ~」


「へぇ~」


「星も綺麗だし」


「星詳しいの?」


「いや、全然」