BE MY ANGEL

「私が出るわ」


美姫は立ち上がってドアの方へ向かった。


和久は動かなくなった敬子を抱きしめて呆然としていたが、


「あ、トーリ様血がっ」


と我に返った。


タイリンはまだ戻って来ていなかった。


鍵穴を除くと私が映っていた。


「めぐ・・・」


美姫はドアを開けて私を招き入れた。


私は血まみれになった美姫の姿に息を呑んだ。


「どうしたの美姫、その姿!何があったの!?大丈夫なの!?」


ドアを閉めた私は美姫に詰め寄った。