BE MY ANGEL

その目はタイリンを捉えて一瞬怯んだものの、血まみれのサバイバルナイフを持つと余裕を取り戻した。


「何だァお前ら。ここんちの子供かぁ?おかーさんはさっき死んじまったよ。残念だったなァ。お前らもこうなりたくなかったら有り金全部出せ!」


「人間は持っていると使いたがる」


タイリンが呟いた。


本当だー。だから原子力ミサイルも発射した。


馬鹿で愚かな人間がー。


「こいつらは私にやらせて」


俯いた美姫が静かにタイリンを制した。


美姫は自分を抑え切れなくなっていた。


「ハァ~?何言ってんだこいつら~?」