一日明けた土曜日。

今日は碧葉達と祭りに行く約束をした日だ。

俺は余裕を持って家を出て、

10分前に待ち合わせの神社に到着した。


5時前だけど、もう結構な人が集まっている。

「おーい、陽太~」

声のする方を見ると、

修輔が手を振りながらかけてきた。

「陽太来るのはっや。

俺も結構早めに家出たのに」

「まぁな・・・・それより、

お前が遅刻せずに来た事が信じらんねぇ」



修輔は中学の頃から遅刻の常習犯で、

時間通りに学校に来れば生活指導の先生が

本気で雨の心配をするくらいだった。