「あおちゃん?

あかしゅきんちゃんどうなっちゃうの?」

ボーとしていたせいで、

柚芽が話の続きを催促してきた。

「ン?ああ、済まない。

──森のオオカミに教えられたお花畑で、

小さな花束を作った赤ずきんは、

オオカミにお礼を言いながら、

おばあさんの家へと向かいました・・・・」

柚芽の笑顔を見ながら、

私は妙な考えを消すように

テレビの電源を切った。