「やっぱり、俺は碧葉が大好きです」 「恥ずかしい奴」 満面の笑顔でそう伝えると、 碧葉は呆れた様な言い方をしながらも、 耳をほんのりと桜色に染めた。 ぶっきらぼうで、 淡々としていて、 でも、懐に迎えた相手には温かい。 遠目に見たら真冬の様で、 すぐ近くにいれば春の様な不思議な相手。 やっぱり、 常冬に恋をして良かったな。 俺。 ――END