「緊張して腹が痛くなってきた・・・・」

「緊張するほどの繊細な神経は

していないだろう。

普段通りにその図太さを発揮してこい」

「いやいや、俺って結構繊細だよ?

何、その普段通りって」

「私と一緒にいても

平然としているからだ」

「・・・・さいですか」

あの後、2日程寝込んだ碧葉も、

今や完全復活を遂げて

いつもの辛口トークを繰り広げている。

今俺たちがいるのは

地元にあるサッカーグラウンド。

俺はサッカーのユニフォームを

身に着け、少し高い場所にいる

碧葉を見上げた。