「洸樹は、馬鹿だ」 腕で顔を隠したまま、 碧葉は呻くように言う。 「幸せにしたいなら、 死んだりしないで 根性で生きるべきだろうに。 死んだ人間がどうやって 残った人間を幸せに出来るというんだ。 無責任にも程がある!」 「・・・・碧葉」 呼びかけるが碧葉は止まらない。 今まで溜め込んでいたものを 全て吐き出さんばかりに 声を荒げる。