何故、俺はここにいる。

氷枕を持ちながら、

目の前の扉を睨み付ける。

つい先程、

姫華総司令官殿から

言い渡されたミッションは

『碧葉の部屋に行き、氷枕をおいてくる事』

という、ダブルSランクの

超高度ミッションだった。

無理だと散々言ったのに、

結局ごり押しされた。

だって賭け事する時の碧葉と

同じような笑みを浮かべるからさ。

こう、腹の中に一物隠しているのを

隠そうともしないあの“ニヤリ”って

笑みを浮かべて問答無用で

部屋の前に送り出されたんだよ!

というか、俺って碧葉とは

あの騒ぎ以来だから凄く

気まずいんだけど・・・・


再会した途端に、碧葉ぶっ倒れたし。