「・・・・すいません。

その碧葉に手を上げてしまいました」

女に手を上げるなんて・・・・

俺、もう男としての価値無くね?

自虐的な気持ちになって

ズーンと暗くなる俺を見て、

「陽太君・・・・ぶったの?碧葉を?」

姫華さんがもの凄く

驚いたような声で聞いてくる。

「ご、ごめんなさい」

「凄いよ陽太君!

さすがあの子に告白しただけはあるわ!」

・・・・え?

俺の話・・・・聞いてくれてましたよね。

なのにどうしてそんなに

キラキラした笑顔をして

いらっしゃるんでしょうか?

「よっし、陽太君!」

「はい!」

ガシリと肩を掴まれて

ひっくり返った声を上げる。

びびって引きつった笑顔を

浮かべる俺に向かって、

姫華さんは力強く言い切った。

「特別任務をお願いします!」





・・・・何させる気ですか!?