「兄貴、夕飯だって言ってんでしょ!」 「ギャアァァァ!!」 派手な音と共に美月の声が響く。 「いきなり何するんだよ、馬鹿美月!」 「馬鹿はそっちでしょ! 何度呼んでも返事しないで」 「五月蠅い、俺は今電話を・・・・」 言いかけて、バッと手元を見る。 指は確かに押していた。 ・・・・・・・・切断ボタンを。