暗闇の中でボンヤリと

浮かび上がる幾つもの数字。

それらを睨み付けること早数時間。

「よし・・・・押すぞ・・・・」

震える指を動かして――

ジャジャンジャーン~♪

「うぉわ!」

突然軽快なロックが流れ出し、

手に持っていた携帯を

取り落としそうになる。

「誰だよ、タイミング悪りぃ

・・・・あ」

ブツブツ言いながら画面を見ると、

碧葉の文字が・・・・て、えぇ!

「な、これが世に言う以心伝心?」

あまりのタイミングの良さに目を疑う。

でもこのままじゃ電話が切れてしまう!

すぐに通信ボタンを・・・・



バッタン!