「動かずに後悔するより動いて

状況を変える方が良いと思うけどな」

「・・・・言うだけなら簡単だけどな」

「だから必死になれるんだって」

思わず顔を上げると、

氷を噛みながら笑う修輔と目があった。

「・・・・・・・・・・ごくごく稀に、

お前のその前向き思考に感謝したい」

「ごくごく稀にってなんだよ!」

納得いかねー!と騒ぐ修輔を横目に、

帰ったら碧葉に電話をしようと

決意を固める。



――まだまだお試し期間は
 
 終わってないぞ、碧葉!