「8時か・・・・」

そういった碧葉は、一瞬腰を浮かせ、

ためらった後再び座った。

「どうした?」

いつもキビキビと動く碧葉にしては

珍しい様子に声をかけると、

少しためらった後答えた。

「いや・・・・いつも8時になったら

柚芽に絵本を読んでやっているのでな」


・・・・・なんとなく、

碧葉が母と呼ばれる理由が

わかったような気がする。