「〜っ、もういい!

アメを寄こせ、没収する!」

「え、なんで!?

ご褒美だって言ったじゃんか!」

「評価すると言ったのだっ、

大体男のくせに苺好きとは、

女々しい奴め!!」

「ちょ、全国の苺好き男子を

敵に回すような発言を!!」

「綾香と同じようなことを言うな!」


ドタバタと暴れまわり、

大声で喚いているうちに俺はまた笑い始め、

いつも無表情な碧葉の顔も、

赤くなっているせいか、

普段よりもグッと幼く、楽しそうに見えた。