常冬の青春に恋をした!?

「──その、コウキっていうのは・・・・」

「大樹」

言いにくそうな大樹を遮った姫華さんは、

箸を置いて俺をまっすぐに見つめた。

「陽太君。コウキっていう名前は

聞いたことがあるの?」

「・・・・ええ、まあ」

前は碧葉と祭り会場に行ったとき、

そして今は弟の大樹がその名を出した。


──一体、誰だろう。