あぁ、我ながらなんて情けない。

でも、これが希望に繋がるなら、

なんだってしてみせる。

そんな決意を燃やす俺を冷めた目で

見ていた碧葉は、フッとため息を吐いた。

「・・・・ま、絶対にあり得ん事だが、

何事もやる前から諦めるのは性に合わん」

そう言うと、握り締めたままの

俺の手を握りかえしてきた。

「良いだろう。今日からしばらく、

お前の茶番に付き合ってやる」

 ――せいぜい退屈させるなよ?

そう言外に言われたような気がした。

だが、そう言われたら引くわけにはいかない。

「ぜっったい、興味を持たせてみせる!」

「楽しみだな」