「あなたが好きなんです。付き合って下さい!!」

そう言って身体を半分に折る。

夏も間近な、誰もいない屋上で

俺――大橋 陽太(おおはし ようた)は

一世一代の告白をした。

相手の答えをもらう数秒間で、

朝からのことが脳裏で再生されていく。