-side 帝-

『はぁ…何やってんだよ…俺』

一人でつぶやいた…

歌恋にまた逢えたのに…

なんで…

歌恋好きだっ…

歌恋のアンナ顔見てたら、気持ちが抑えられなかった…

俺カッコ悪…

はぁ…

それから 何分かたってから 教室にもどった

「帝ぅ~ん?遅刻よっ?でも先生やさしぃからぁ 許してあ・げ・るっ」

最後にハートがつきそうな甘ったるいキショク悪い声で言った

『ありがとうございます』

にっこり微笑んで席に着いた

歌恋はまだ戻ってなかった 俺のせいだ…

「ぉぃ 」

『なにか?』

隣のやつが話しかけてきた

「俺 七瀬 右京!よろしくな!」

『ヨロシク』

「あのさ…そのキモイ喋り方やめろよ」

こいつわかんのか?

『ばれてたんだ。素じゃないって』

「あたりまえだろ!俺をなめんな!」

『そーか』

「ぇ そこだけ薄い反応?」