あの歌声なら、歌手にもなれるんじゃ... ギターも弾けるし。 《ジャラーン…─》 すご!! 私もあそこまで弾けたらいいのに。 練習しようかな。 せっかくギター持ってるんだし。 瞬夜が奏でるメロディは、いつも何かが伝わってくる。 『しゅーんーやっ!』 後ろから瞬夜を捕まえた悠緋。 あいついつの間に。 まぁ終わったからいいけど… 『聴いてた?』 『バッチリ』 悠緋が右手でOKサインを出した。 すると反対に瞬夜が顔を下げた。