私はその中のクレープを買った。
色んな種類の中からチョコバナナクレープを選んでみた。
バナナにチョコがトロリとかかった甘いクレープ。
『美味しい?』
悠緋はチョコバナナを食べながら聞いてきた。
毎回チョコバナナ食べてるし。
「美味しいよ☆」
『1口!』
「ダメ!」
クレープを食べながら、ニヤリと悠緋に笑顔を見せた。
それを横目で笑った瞬夜は、チョコイチゴクレープを食べていた。
このお祭りだけの限定クレープらしい。
美味しそう!!
『ん?』
私が瞬夜を見ている事に気づいた瞬夜は自分のクレープを見た。
『1口食べる?』
「うん!
じゃあ私のも1口あげる!」
互いにクレープを交換し、食べてみた。
「美味しい☆」
『うま☆』
ふと悠緋を見ると、羨ましそうに瞬夜をみていた。
お前は犬か!!
人をじっとみて、えさを欲しがる姿にそっくり。

