君が奏でるメロディ ~貴方の瞳に映るもの~


─瞬夜の過去─
      瞬夜side



中学の頃、俺はずっと毎日授業をサボり、殴り合いしたり…


荒れていた──



「うっわ、またやってるよぉ」

「桜木、怖いよね」



こんな言葉を毎日聞かされた。


女には避けられるし、当然付き合った事もねぇ。


毎日毎日同じ事の繰り返しだった。


俺は自分が嫌いだ。


自分が世界一大嫌いだ。


高校をきっかけに、俺は家から離れた高校を受験した。


そして俺は自分の性格を変えた。


だれにも気づかれないように。


自分の中身を全て。


口調も何もかも。


おとなしいやつになりたかった。


平和な高校生活が送りたかった。



『俺は自分が嫌い。
だから性格を変えた。
それだけだ』



霈祢は真剣な眼差しで話しを聞いていた。


変わった女だな。


こんな俺に関わるなんて──



過去&瞬夜side END