私は声を大にして叫んだ── 恥ずかしいなんて、関係ない。 好きを、好きって言えないのがもったいないよ。 どんな気持ちでも、声にして伝えればきっと思いは届くはず。 絶対に! 『ははっ大告白ありがとよっ』 瞬夜は私の髪をくしゃくしゃ撫でた。 春風と共に、セットした髪が台無しに。 「もう!」 『いいじゃん?』 「…だね!」 一度は頬を膨らまし、怒った。 けど、自然と笑顔が零れ出る。