『おしっ、出てきた』
一番に出来上がりのプリを、手に取りじっと見ている悠緋。
「私もみたいっ!」
悠緋ね横からちょんっと顔を出した。
みんな笑ってる。
自然な笑顔がそこにあった。
瞬夜もちゃんと笑って、悠緋はどの写真も、ハイテンションだって分かるくらい笑顔だ。
「これ、1枚目じゃない?」
皆顔が固まってるし!!
瞬夜なんかちょっと下向いてるし!
でも、可愛い。
『ぷっ』
隣の悠緋は何か笑っていた。
ん?
「何で笑ってんの?」
『これ、霈祢の顔』
教えてくれたのは瞬夜。
瞬夜の人差し指の先には、あるプリだった。
私の顔?
「!!ちょっ、悠緋待ちなさいよ!!」
そこにはあのデカ目、ひげ、眉…
さまざまいじりたおしてあった。

