付き合ってるのバレちゃうよ。 でも、この足じゃぁ… 「私、重いよ?」 『気にすんな?』 「じゃぁ…」 私は瞬夜の背に乗った。 温かく、大きく、細い背中。 落ち着く── 髪、シャンプーの香りがする。 いい香りっ☆ 『霈祢、軽っ!! ちゃんと食ってんのかよ?』 「食べてるよ! お世辞ありがとう」 『お世辞じゃないし』 笑っている瞬夜。 優しいね。 この長くひんやりの廊下が、今は温かい。 瞬夜の温もりが伝わってくるから。 もうドキドキが止まらない。