瞬夜の指が私の唇にそっと触れた。 ほんの一瞬だけ。 それだけで、ドキドキが止まらない。 胸の高鳴る鼓動とは、裏腹に口の中は… 「から!!」 『だから言っただろ?』 『良かったぁ。それ食わないで』 悠緋は安心した勢いで、私のサンドイッチをまた口へと放り込んだ。