君が奏でるメロディ ~貴方の瞳に映るもの~



本当に可愛い。


私と真逆だし。



「あっ、さっき桜木くん教室出て行ったよ?」



美稀は私と瞬夜が付き合ってるのを知っている。


この馬鹿!!が言ってしまったのだ。


言った時はずっと悠緋を怒ったけど。


ろくなことしないんだから。



「本当?」

「うん!」

『行ってこいよ?
大好きな彼氏の所へ♪』



私は悠緋の頬を強くつねった。



「あんた今度言ったらあの事言うわよ!!」

『それだけは勘弁!!』



悠緋を睨み、美稀に微笑み、私は教室を出た。


あの事とは、悠緋の好きな人。