車を車庫に入れたオレは、タバコに火をつけながら、ネクタイを首にかけて急いで店に入る…


灼熱の太陽がアスファルトを照りつける繁華街の昼下がり



「ういっす!」


「おはよ〜!」
いつもテンション高めの店長…
店内をうろうろしている



今日も一日が始まる…


十三の繁華街はまだ昼の2時半


おれはこの店の玄関をまかされてる…名前は竜二 30すぎの普通の男である。


店の入り口をさっさと準備して、ネクタイをしめ、黒いスーツを引き締めた。


厨房にいってビールを一気のみ!


厨房ではいつもの様に若いボーイ達があばれてあそんでる…


あえて注意などしない、割りと自由きままな店である…

たまにオレも水かけしたり広いフロアを走り回り遊ぶ事もある…


が、今日は違った!専務が早くから出勤してて、ボーイ達以外はピリピリしていた。


十三の街が動きだした…


ここは十三…
大阪の北部最大の歓楽街。

何かあやしい雰囲気が漂う独特の場所。