悲しくさえ思う。 向かうは保健室。 さきてぃーがいた場所へ。 …もう、いないけど。 あの優しさを求めて。 私は走った。 もうすぐ昼休みは終わるし。 皆が不思議そうな目で見るし。 廊下を走ってるから先生達が怒るし。 そんなこと、なりふりかまわず走った。 ただただ走った。 向かうは保健室。 向かうは保健室。 あたしの中で、そんなアナウンスが響いていた。 ―♥― 着いた保健室は、先生が一人。 暖かい日差しが差し込んでいて気持ちいい。