こんな事をするのは1人しかいなかった

有美

あたしとは同じ中学で

あたしの過去を知ってるのは

彼女だけだった

あたしは急いで有美のところに行った

「有美!!あの写真はどうゆう事!?」

有美は落ち着いたように

冷たい目であたしに言った

「はぁ?悪いのはあんたでしょ!!人の気持ちをもてあそんで・・・・蓮君のコトも!それにいつもそうや!なぎさは可愛いからってチヤホヤされて・・・あたしは引き立て役!もぉうんざりよ。だから、あんたにも辛い気持ちを味あわせてやったのよ!!!」

あたしは泣いた

有美がこうやって思ってるとは思わなかった

あたしはその場から逃げた

誰も助けてくれない

もぉ誰も頼れない・・・・

数少ない友達が1人減った

これほど屈辱な事はない

あたしは有美に対して怒りではなく

申し訳ない気持ちでいっぱいだった

本当にごめんって・・・・


生徒会室に逃げてきたあたしは

1人で泣いてた

ずっと・・・・

ガラガラー

「おい!大丈夫か!?」

蓮君はあたしをそっと抱きしめてくれた

それだけで十分だった

「心配すんな。おまえには.....なぎさには俺がついてるから」

涙があふれて止まらなかった

彼の優しさが幸せだった

あたしが泣いてる間

彼はずっとあたしを撫でてくれていた


この時からあたしは

「蓮」という1人の人間に恋をした

今の自分にとても必要な存在

唯一頼れる存在

あのときの優しさ、あなたの温かさ、
今でも覚えてるよ

あの時は本当にありがとう

大好きなあなたとの初めての想い出だった