雨のち晴れ

「そんな悲しそうな顔をするな。」

伊藤さんを見ると、困った表情

「悲しくなんてないですよっ、大丈夫です!!」

私は無理に笑顔をつくった
伊藤さんは少し考えたような顔をして、
鞄から出したメモ帳に何か書き出した

「どうしたんですか?」

すると、メモ帳を破いて

「これ、俺の連絡先。
電車来たから、またな」

伊藤さんは今来た電車に乗り込んで行った…