雨のち晴れ

「どうした?」

伊藤さんの声が聞こえてきた

「あ、いえ。何でもないです」

伊藤さんは思い出したように時計を見て

「もう8時だ。帰った方が良い。」

え!?もうそんな時間!?
もう少し話していたい…
今度はいつ会えるか分からないし…

でも、伊藤さんを困らせたくない。
おとなしく帰ろう…